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『バトル・ウィズ・マイセルフ』
忙しい。
まったく情けない話だが、時間が全然作れない。
このページもしょこたん並に10分に一回必ず更新しようと思って始めたのにこの様である。
一日にやる事といってもさして多くないはずなのだが。スケジュール管理が甘いのか。
ちょっとここで整理してみようと思う。
まず、睡眠。
一日の半分がこれで潰れてしまう。なかなかヘビーな作業だ。
ここの能率がもうちょっと上がればというところなのか......。
で、次にオナニー。
これもなかなか時間を食う作業である。
パンツ下ろした状態で、これだ! というシーンを探しているうちに夜だ。
そして、飯。
自炊派としてはやはりちゃんと作りたいよネ。
それが終わってようやく、本田翼ちゃんのブログチェックである。
ばっさー最近全然更新しないけど、過去記事はやはり何度もチェック。
で、風呂に入って、また睡眠と一周する。
なるほど隙がない。我ながら何てハードな一日なんだ。これじゃあ時間なんて出来っこないぜ! なぁ!? ブラザー!!
というわけで、前回「つづく」と幕引いた話の続きを書こう書こうと思いながら、今に至っちゃったわけである。
いやはや面目ない。そして、面目ないついでにここで報告させていただくが、前回の続き、書く気が失せました。
諸行無常。一寸先は闇。続くと思っていたものが必ず続くとは限らないんですね。人生とはそういうものである。
ちゅーか、このネタ自体2年も前の話なのだ。古い! もっとフレッシュな話がしたいのだ、ワタシは。
なので、今回は割と最近のお話をしようと思う。
先々月ぐらい前からか。同業の沼田健さんと室木おすしさんとでインターネットラジオなるものを始めた。
インターネットラジオといっても、ただ声を録音したものをそのままweb上にアップしているだけの適当なもんで、内容は自分のことをイラストレーターとか真顔で名乗っちゃってるような連中で集まって、暗い飲み屋で羊の生首とロウソクを囲って社会を呪うというような感じのことをしているのですけれども、これが客観的にジャッジするまでもなく、なかなか聴くに堪えない狂った代物に仕上がっていて、皆さんのいいお耳汚しになっているとかいないとか。
まぁ、ボクらのような賎業に従事したイカれポンチ達が集まってお話しようって状況がそもそも不穏なわけですから、どんな内容のブツになっているかなんてのは聴かずもがなお解りいただけることなのでしょうが、やっぱり実際現場でトーキンしていてもその不快感たるや、さすがはイラストレーターの集まりだなぁというのがトゥギャザーしているボクの実感でもある。
しかしまぁ、それもしょうがない。なんせイラストレーターだ。いや、この場合、所詮イラストレーターとでもいったほうがいいか。
誤解してる方のためにもここでちゃんと明示しておく必要があるかと思うが、イラストレーターとかいっちゃってる連中はどうしようもないヤツらなのである。
ナルシシストだし、コンプレックスの塊だし、そのせいかヒドく被害妄想だし、差別的だし、根暗だし、かと思えばお調子者でアーティスト気取りだし、俗物だし、拝金主義だし、打算的だし、欲張りだし、図々しいし、わがままだし、偉そうだし、賢しらだし、思い込みが激しいし、とにかくもう頭の先から爪先まで浅ましいクズ人間、それがイラストレーターなのだ。
ハッキリ言ってボクは大嫌いである。イラストレーターは。吐き気がするね。
そして、なぜ、こうまでイラストレーターをこき下ろし、嫌悪しているのかといえば、理由は明白。灯台下暗し。秘事はまつげ。
そう。何を隠そうボク自身がそれに属しているさもしい人間そのものだからなのでした。ジャーン!
イラストレーターをクズとかいっている自分がさらにもっとクズなイラストレーターに成り下がっているという、この『プラトーン』のチャーリー・シーンのような現実 & ジレンマね。そして、こうまで言いながらもなんだかんだいろんな言い訳をしてそこに甘んじている自分、そんな現状にあってそれを解決するための努力や勉強を少しもしていない自分、そういうことを省みておきながらやっぱり目の前のことでいろいろ誤摩化して、すり替えて、すっとぼけている自分。と、そりゃもうオナニーでもしなきゃやってられんような不甲斐なさを日々感じていて、これ以上自分を甘やかしていてはこれはもうホンマもんのクズになってしまうということでの、自責の態度なのであった。
まったくストイックなヤツである。オレという人間は。自分でいうけど。
とはいえ、じゃあ全部自分自身に限った話でしているのかといえば、そういうわけでもなく、実際イラストレーターを肩書きにする連中の多くの性根が腐っているとボクが主観的に確信しているのも事実だ。
くだらない野心や、見せかけの情熱で、軽薄な主張をして、小手先だけでゴチョゴチョやってる勘違い野郎ばっかりで、やっぱりそういう周りの無自覚さには腹が立つ。
かといって、じゃあ本人達に何の自覚もないのかといえば、そういうわけでもないものだから、これがまた複雑で、こないだも件のインターネットラジオのために集まって話していたときなんかは、トリバタケハルノブさんが散々下ネタぶっこいた後に、出し抜けにこんなことを言い出したのである。
「誰かに必要とされたい......」
急にどうした!? である。
虚ろな目して何を言い出したんだ、この人は!? と思っていると、それを聞いた沼田さん(同じく直前まで金の話ばかりしていた人)も、おもむろに自分のメガネを拭き始め、遠い目で言うではないか。
「そう。それ......。それなんだよね......」
そして、目を閉じて天を仰ぐと室木さん(ずっとビール飲んでみんなの話聞いてた人)も続く。
「生...... おかわり......」
グループセラピーなのである。もはや。(空気感が)
この様に急〜に我に返って切実なことを言い出したりもするものだから、やはり一概には侮れんのですな。
クズなイラストレーターといえどもいろいろあるのだ。結局。
ただ、やはりそういういろいろある部分とガップリ向き合おうとしないところが、連中の未熟なところなのである。
体裁を気にしたり、周りと比較したり、周りに自分のやっていること・やってきたことを言い聞かせようとしたり、そんな風に周りにばかり気をとられているから、自分の足下がみえず、何もかんもが中途半端になっとんじゃ。あん? コラ! わかっとんのか! お前!! お前っていうのはもちろん自分のことですけども!!!!
まぁ、いい。
とにかく、身の程を知ることだ。
タルコフスキーの『惑星ソラリス』のセリフにもこうある。
「我々人間に必要なのは “鏡” だ」
自分にとって都合の悪い部分から目を背けず、自分自身と闘い続ける。
人並みのクズでいるためにも、これだけは手抜かりのないようにしたいところである。
そして、クズな自分が少しでも存在していることを許してもらえるように、許せるように、“誰かのために尽力する”。これに尽きる。
それにあたっては、やはり心掛けをしゃんとしておかねばならん。大切なのは、行為の内容ではなく精神なのだ。
先程の発言をあげるとすれば、トリバタケさんは「誰かに必要とされたい」と言っていたが、では、必要とされたいのであれば自分がどうしなければいけないのか。どういうスタンスでいなければいけないのか。そういうところにまで思考を巡らせることが重要になる。
ここで、今年の頭ぐらいに起こったボクのバッド・エピソードを紹介しよう。
それはポコチンもかじかむ春寒のある日のことだった。その日、ある悲しい別れが出し抜けにボクに訪れたのであった。
それはホント突然。何の前触れもなく急に。もう、わけがわからなかった。まったく。焦ったよ。マジで。そう。
パソコンがイカれた。
いつも通り電源をポチッと押したはずなのに、かじったリンゴはどこへやら。普段青色になるはずの画面がいきなりのGLAY。からの、Freeze My Love。
ちょっと待ってよ! と、こちらも思わず大黒摩季。いやいや、2時間前までご機嫌にエロ動画流してくれてたやないの!
焦る気持ちを押さえつつ、とりあえずPCを強制終了。そして、再起動。すると当然、画面は再びのGLAY EXPO 2014。参ったね! オイ!!
我が家のFOXHOUND、マクドネル・ミラー、通称・マックくんが死んだ。
Mac歴の浅いボクといえど瞬時で悟った。と、同時に、完全にパニクルー。というのも、普段暇なくせして、こういうときに限って仕事がフィーバー。
月曜までに入稿7本、カット総数200越え、ひとっつも仕上げに入っていないフライデー・ナイト!
ヤビャい! 心の中で噛んだね。
いやいや、まぁ、待て。とりあえず、落ち着け。
『レザボア・ドッグス』でハーヴェイ・カイテルも取り乱すティム・ロスに言っていた。
「済んだことでガタガタ言うな。クールになれ!」と。
そうだ。そういう状態になっちゃったんだもの。ガタガタ言っててもしょうがない。クールにならねばあかん。うむ。
とりあえず、スマホで対処法を鬼検索。しかし、いろいろ試すも、ノット・リペア・エニシング(英語デタラメです)で、顔面蒼白。
いよいよ追い込まれると、ボクはギリギリの精神状態でついに一つの答えを導きだした。
“間に合わない”
明日朝一で修理に出したって、一週間は返ってくるまい。返ってきたとしても、おそらくハードが壊れてるから、データはオジャン。メールもクリア。ソフトもゼロ。
どんなに頑張ったって、月曜までの2日間だけじゃどうにもならん。
終わった......。ただでさえ、干されてるようなもんなのに、これで今抱えてる仕事まで落としてしまったら、もう、テラさん(@まんが道)だってオレをフォローできんぜ。
ジーザス! どうしたらいいんだ。
煩悶するボクにはもはやあがくしか心を落ち着かせる術はなかった。
友人にTELである。
誰でもいい。話を聞いてくれ! そして、あわよくば裏技的なのを知っていてくれ!!
ボクはスマホの電話帳にアクセス。
なるほど、友達がいない! ので、必然的ではあるのだが、Mac関連に強い大学の友人2人をナチュラルにピックアップ。
一人はイラストレーターとして活動している澤田圭こと、通称・ポケモン1号。
もう一人は、フリーでGデザイナーをやってる山根一晃こと、通称・ポケモン2号。
まずは、ポケモン1号にコールだ。
プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル......。
呼び出し音が鳴り続ける。
なにせ久方振りの電話だ。彼奴め、スマホを手に “めんどくさい用件に違いない” と勘繰ってやがるな。実際そうですけども!
「......ガチャ。もしもしぃ〜」
出た。
「あ、ポケモン1号? オレ、アポロくん。あのさぁ〜......」
事情を説明する。すると、もうあからさまにめんどくさそうに1号は応えた。
「自分で調べた?」
「調べたけど、どうにもならなくてさぁ〜」
「ふーん、じゃあ、無理やな。修理出しな。......ブチッ、ツー ツー ツー......」
えぇ!? 冷たっ!! あんな人だったっけ!? いや、あんな人だったか!
仕方ない。次だ。ポケモン2号のほうにアタック。
プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル...... プルルル......。
なんせヤツにもこちらから滅多に電話なんぞしない。ディスプレイに表示されたオレの名前を見て、完全にビビってやがるな。
「......ガチャ。うぃ〜っす」
出た。
「あ、ポケモン2号? オレオレ、そう。アポロくん。でさぁ〜......」
事情を説明する。と、もうキッパリ。
「あ、それね。オレもなった。うん。無理。修理だね。じゃ! ......ブチッ、ツー ツー ツー...」
“友達なんて幻や!”
そう思ったね。
オレがもし堀北真希ちゃんだったら、確実にチャリかっ飛ばしてマッハでウチまで来たに違いないんだ、あのポケット・エロ・モンスターどもは!!
ったく、なんなんだよ! オレたち、3人揃って、Perfumeです的なもんだったはずじゃんよ!?(意味不明)くそったれが!
別にこちとら、親身になって一緒に対策を考えて欲しいわけでもないし、同情して欲しいわけでもない。まぁ、あわよくば的なところは多少はあったが、しち面倒臭い問い合わせをしていることぐらい、こっちだって重々承知のうえだ。でも、友達だったらさ、せめて、もっと爆笑してくれたり、イジったり、倖田來未のモノマネしながら「すばらすぃ〜とですぅ〜」とか言ってくれたりしたって、ええんとちゃいますの!?(関西弁)
まったく、薄情なヤツらである。
しかし、まぁ、人間窮地に立たされた時こそ、その人の人間性というものが露呈されるもの。
感情的になりつつも、その原因が自分にあることをボクはこの時すでに悟っていた。そして、自問は始まっていたのである。
“じゃあ、普段オレがヤツらに一体どんな友達らしいことをしている!?”
そう。
自分がぞんざいに扱われているのは、彼らが薄情だからでも、自分が堀北真希ちゃんじゃないからでもない。
自分が彼らに何もしていないからなのであった。
親子でもない限り、やはりどんなに綺麗事を並べても、人間関係というのはイーブンじゃない。
他人に好かれたければ、自分がまず他人を好きにならなくちゃいけないし、相手に友達らしいことを求めるのであれば、自分がまずその人に対して友達らしいことをしていなければいけない。そういうことなのだ。
<暗いと不平をいうよりも、自ら進んで明かりを灯しなさい>
マザー・テレサがこよなく吹聴していた言葉らしいが、結局自分は知らず知らずのうちに暗いと不平をいうだけの人間に成り下がっていたのかもしれない。
すまん! ポケモンたち! 一瞬でも君たちにあたったオレはバカだった。電話に出てくれただけでも礼を言わねばいかんかったね。よし、礼を言おう。
サンキュー! マザーファッカー!!
と、まぁ、それはいいとして、とにかく自分をどれだけ貶めることが出来るかなのだ。結局。
あえて損得で考えるとするならば、やはりまず自分が損出来る人でなければあかんのである。何事においても。
自分に甘い人間は、考えも甘い。というか、何事においても甘い。そういう甘甘なヤツは、ニューヨークのカップケーキのように、一口でノーセンキューだ。まぁ、それがいいという人もいるのかもしれないが、そういう味覚バカはほっとくとして、そうならないためにも、自分でまずちゃんと味のチェックね。そして、適宜に自分に辛味というかスパイスというか、要するに甘さを打ち消すようなことをちゃんとしてやらねばあかんのである。
ケーキに辛味って......、例えが強引でなんかもう自分でも言ってることがあってんのかどうかわからんが、とにかく自分にカラく当たれずしてどうやって成長するんだってことです。
どう転んだって自分に対しては甘くなってるもんなんだから、「人に優しく、自分に厳しく」、これぐらいで丁度いい。
そうやってちゃんと足腰を鍛えておけば、自然と上半身だって安定するし、いい球も投げれるというものである。
人に優しく! 自分に厳しく! だ。わかったか! お前!! お前っていうのは自分のことですがね!!
“心掛け”。しかし、そういうものをちゃんと心に持っていても、意外とこれを首尾一貫するのは難しい。
だからこそ、自分を映す鏡というものが必要になってくるのだが、これを持っていたとしても手入れをしていなければ汚れて映りだって悪くなるというもの。それじゃあ意味がないのだ。
いつでもちゃんと自分を映し、確認することが出来るよう、その手入れさえも怠らないようにしておきたいものである。
そういう厳密さや厳格さこそが、他人を思いやるということの足がかりになるはずなのだから。
さて、肝心の仕事のほうはどうなったのかということだが、友人に相手にされず途方にくれてスマホで大政絢ちゃんのブログをチェックしていたボクは、パヨエ〜ン! と思い出したのであった。
“そういえば昔使ってたパソコンが押し入れにしまってあったな” と。結局、それがちゃんと動いたので、そのマシーンを駆使して不眠不休で何とか遅れをリカバリー。
正直、どんなミラクルが起こったのか記憶にないのだが、何とか無事全ての入稿に間に合ったのでした。
いやはや、人間やれば出来る。
というわけで、最後に一言。
PCのバックアップも怠らないようにネ!(ウインク☆)
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